こんばんは。
ラルドワーズの武丸でございます。
先日、ある常連様が、久々のご来店。
お会いした初めの頃は、緊張した面持ちで席に着いていらっしゃったのが印象的でした。
ところが、今回のご来店時、髪を上品にアップされ、明るい色のお召し物。
何か良いことでもお有りだったのかな?・・・
そこで私は常連様にこう言ったのです。
『以前に比べて、随分さわやかな印象です!』
その時、常連様のお連れ様に、すかさずこう突っ込まれました。
『じゃあ、以前はどうだったの?』
・・・そうです。
どうやら私は失敗した気配が濃厚です(汗)
『以前』は『今』より劣っていたことを、あえて掘り起こしたような褒め言葉になっていることに気付き、
私は凍りつきました・・・
・・・とまあ、深刻な話に聞こえるかもしれませんが、これらの会話は、
なごやかな雰囲気の中で行われ、
底流には常連様との信頼関係がありましたので、この場は事なきを得ましたが・・・
改めて思いました。
褒めるのなら『今』だけを褒めよう!
『過去』と比較した『今』を褒めると、危険です。
『過去』の比重は、人によっていろいろですものね。
『今』に意識を集中して相手を褒めると、事実がより鮮明に相手に伝わります。
・・・逆説的にいえば、
如何に自分が、過去に囚われているかを証明したようなものですね。
『過去』を基点に『今』を見ようとしているわけです。
『過去』と『今』は、切り分けて考えないといけない!
・・・山の麓を出発して、山頂に到着しました。
山頂に着くためには、必ず麓から登り始めないといけないわけですから、
麓なしでは山頂はありえない。つまりプロセス的には密接な関係がある。
・・・しかし『麓』と『山頂』はGPS的には全くの別物であって、何の関わりも無い。
『麓』にいて目の前のお花畑を観ず、『山頂』に想いを馳せる事は、精神衛生上宜しくないように思います。
・・・解かっちゃいるけど、これがなかなか・・・
歳を重ねる度、過去への執着が強くなる自分が、少し怖い・・・
でも、歳に関わらず気持ちを矯正していかなきゃ、と思い直しています。
『今!』『今!』『今!』・・・
それでは・・・おやすみなさい・・・
P.S. 先日、初めて『バラ公園』に行きました。・・・誰もいない(笑)