こんばんは。
ラルドワーズの武丸でございます。
将棋の藤井 聡太四段(14)が、デビュー戦から19連勝したんですか・・・
ニュースでも取り上げられていましたね。
彼が天才であることは間違いないと思いますが、
彼の快挙を通して、『時代』というものの本質を垣間見るような気持ちにさせられました。
・・・というのも、将棋界ではこの20年間、
羽生 善治3冠(46)を中心に廻っていたといっても過言ではありません。、
藤井四段はきっと、羽生3冠の将棋をたくさん勉強したんだと思います。
羽生さんが長年かけて積み重ねてきた技術、経験則をベースに、
自己の研究や省察を加え、さらに強い将棋観を形成していく・・・
・・・ということで、新しいものが古いものを凌駕していく、という図式が成り立つわけです。
しかし、将棋を造り出す根本的な能力において、藤井さんは羽生さんを上回っているんだろうか?
いや、そんなことは無いと思うんです。
羽生さんは、彼を取り巻いていた『時代』の中で輝いていたのであって、決して『時代』を
飛び越えたわけではなかった。
藤井さんは、羽生さんがいた『時代』の将棋観を土台とした新しい『時代』の中で、輝こうとしている・・・
つまり人は、『時代』の中で、『時代的』にしか生きられないのかな~って思います。
そりゃそうですよね、江戸時代の大天才が、IPS細胞を発見できるか?といったら
出来るわけが無い!
それはやはり、時代という背景が、人の成長の大きな枠組みになっているってことなんでしょうね。
ラルドワーズも、近代フランス料理の『時代』の中で生きています。
時代を超えるような突飛な料理をシェフが造っても、それは世間が、
いや、『時代』が許さないように思います。
であるならば、私たちは今の『時代』をしっかりと見つめ、
『時代』に沿った料理とサービスを提供し続けることが大事なんだと、改めて思った次第です・・・
それでは、おやすみなさい・・・