こんばんは。
ラルドワーズの武丸でございます。
長年フランス料理に携わってきましたので、
多少はフランス語に触れることになります。
喋れる訳ではありませんが、聞き取り位なら・・・
・・・これも出来ません(泣)
しかし、文法はメニューの作成等必要に迫られましたので多少は勉強しました。
・・・その勉強中にふと思ったのですが・・・
フランス語と日本語は、なんか似てるな~ってことなんです。
例えば、英語で言う所の、『I love you.』。
・・・日本語なら、『私はあなたを愛しています。』ですが、これがフランス語なら、
『Je t’aime.』(ジュテーム)となります。
ん?何が言いたいかって?
英語なら・・・『私は(I)』+『愛しています(love)』+『あなたを(you)』という順番で、
相手に言葉の情報が伝達される訳ですが、
日本語とフランス語の場合は・・・『私は(Je)』+『あなたを(tu)』+『愛しています(aime)』という順番になるわけです。
つまり英語は、『主語』+『述語』+『目的語』で、
日本語・フランス語は、『主語』+『目的語』+『述語』という順番。
『私はっ!』と宣言してから、英語の場合は『愛していますっ!』という自己の思考・行為を述べることによって、
その『愛していますっ!』の対象に対して、注意を喚起するという表現。
日本語・フランス語の場合は、『私はっ!』の後に聞いて欲しい対象(『あなたを』)を指定して、
あらためて自分の思考・行為を述べるという表現・・・
どちらが良い・悪いというわけではなく、もちろん優劣の対象になるわけでもありません。
当然例外もありますので、一概には言えないのですが、
相手に『伝える』表現方法の、このちょっとした違いが、人間関係にどのような影響を与えるのか、
とても興味深く思っています。
それでは皆さん
おやすみなさい・・・
P.S.
仕込中のシェフです。忙しい最中の一枚。
この笑顔は、余裕の笑顔ではなく、この忙しいときに何しとんじゃ!という怒りを含んだ笑顔です(汗)