こんばんは。
ラルドワーズの武丸でございます。
皆さん、今日も一日お疲れ様でした・・・
今日は、私が初めて『フランス料理』と出逢った時のお話を少々・・・
当時私は20代前半で、大阪・梅田のド真ん中にあった、
当時流行の倉庫を改装したような、おしゃれなレストランに勤めておりました。
数百種類のカクテル、世界各国のビール、そして、おつまみ的な料理から、本格的な料理までを
幅広く取り揃えた欧風料理の数々・・・
その中に、思い出の料理はありました。
『車海老のアメリケーヌ・グラタン』という一品です。
そのとき私は洗い場にいて、テーブルから帰ってきたお皿を一生懸命洗っておりました。
するとその中に、ソースだけが残された『車海老のアメリケーヌ・グラタン』があったのです。
すごく気になったので、いけないとは思いながらそのソースを指ですくって舐めたところ・・・
んん~っ?! ・・・ なんや、この味はっ?!
あまりの美味しさに、雷に打たれたような衝撃を受けました。
その後、何度も何度も、指ですくっては舐め、すくっては舐め・・・
味を確かめようと必死でしたが、その時は、身体の反応を抑えることができなかったと記憶しています。
・・・ソースが話しかけてきました。
『どうじゃ!ワシは美味しいじゃろ?もっともっとワシを舐めんかい!』
まるでソースに脅迫されているような感覚(笑)。
この時の感覚は、今も身体の中に染み付いていて離れようとはしません。
・・・この経験が、私のフランス料理探求の旅のスタートとなったのです。
フランス料理って、どれだけ凄いんだ? この美味しさの正体は一体何なんだろう?
この味の凄さを、お客様に対してどう表現したら良いんだろう?・・・
その後、色々な職場でサービスに携わりましたが、
これらの問い掛けを常に心の中で繰り返しながら、仕事をしてきたように思います。
そしてそれは、今も続いているのです・・・
次回は、このフランス料理の美味しさの正体について、自分なりの考察を述べたいと思います。
お楽しみに!
・・・そうそう、ラルドワーズにお越しいただければ、もっともっと詳しい話をさせていただけるかと(笑)
それではおやすみなさい・・・
P.S.
シェフが、『三良坂フロマージュ』さんのチーズを使った新しい料理を試作中のひとコマ。
つい興味があったので、つまみ食いをしようとした瞬間!!・・・
・・・この後の惨劇についてはコメントを差し控えたいと思います(笑)